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六月に雨が

You should take your umbrella.

グランド・マスター

 

グランド・マスター [DVD]

グランド・マスター [DVD]

 

 <ストーリー>
世界を呑みこむ戦争の足音が、刻一刻と迫る1930年台の中国。北の八卦掌(はっけしょう)の宗師であるゴン・パオセンは引退を決意し、その地位と生涯をかけた南北統一の使命を譲る後継者を探していた。候補は一番弟子のマーサンと南の詠春拳(えいしゅんけん)の宗師・葉問(イップマン)。パオセンの娘で、奥義六十四手をただ一人受け継ぐゴン・ルオメイも、女としての幸せを願う父の反対を押し切り名乗りを上げる。だが、野望に目の眩んだマーサンがパオセンを殺害。ルオメイはイップマンへの想いも、父の望みも捨て、仇討ちを誓う。ここに後継者争いと復讐劇が絡み合う、壮絶な闘いの幕が切って落とされた。一方、八極拳(はっきょくけん)を極め、一線天(カミソリ)と呼ばれる謎の男も、不穏な動きを見せていた…。 動乱の時代を生き抜き、次の世代へと技と心を受け継ぐ真のグランド・マスターとなるのは誰なのか―?

 

 原題:一代宗師 監督:王家衛 2013年

出演:トニー・レオン(梁朝偉)チャン・ツィイー(章子怡)チャン・チェン(張震)チャン・ジン(張晋)

 

チャン・ツィイーに惚れ惚れ。

 

 

 チャン・ツィイーいいなと心から思った。強くて、哀しそうな目。

 

 

「初恋の来た道」が息子から見た老いた両親の初恋の話でいい話だと思うものの、ツィイーが一途に鍋持って現れたら怖いとしか思えず
「LOVERS」は色んな事情があったんだろうけどやっぱりどーなんだろうと思う間延び感に、美しい、カッコいいんだけど活きていないように感じられ、サイコホラーっぽいアメリカ映画も見たけれどなんだかなぁで・・・
だからというか、なんだかんだでずっと一番好きなツイィーは「ラッシュアワー2」の爆弾女だった。良かったんだもの。ほんとに。

嫌いじゃない、でも・・・と好きも嫌いも思う必要はないんだろうけど、良いんだろうなとなんか遠ぉぉぉくのほうから「凄いんだろうなぁ」と見ているような遠い感じで見ていたのが、この映画で初めて夢中になって見ていた。魅せられた。

 

雪原での姿、強さ、気迫、哀しさ、最高に楽しい日々だったと語る時の笑顔…
悲しげな、疲れたようなちょっとパッとしないくらいの表情も、どれも胸に残る。

 

あの夜の待っている間の姿に、胸かきむしられ
その後の闘いを待つだけの高まりではないのではないかと思うほど
苦しくなるくらい惹きつけられていた。

 

 

映画は「アクション超大作」ではないと思うけれど、アクションシーンは美しく迫力があり、ウォン・カーウァイの描く武術に生きたイップ・マンという人の人生、トニー・レオンが演じるイップ・マンが、アクションもふくめ静かに胸を打った。

 

 

アクションや人々の顔にも胸が躍る、イップ・マンにそれぞれの技を伝え送り出す南派の人々の顔ときたら!他の武術家役の皆さんもそれぞれに、なんといい顔をしているんだろうと思った、楽しかったけれど
時は流れ時代は過ぎ、武館の看板があのように並ぶ香港はヒーロー達の駆け抜ける場所ではなく、武術に生き確かに次代へと繋いでいっても
葉問はもうかつてそうであったようには、武林のヒーローとしてではなく生きているのかもしれず

若梅にも時は流れすべては変わってしまったけれど、彼はいい人で、武術に対して変わらない姿勢を持ち続け、変わらない目をしていたから、本当の気持ちを伝えたのかもしれない。

 

 若梅の話を聞きながら、どれだけの人と会って真実の心を話すことがどれくらいあるだろうと、思っていた。通り過ぎてしまったことなら尚のこと。

 

 人生若無悔,那該多無趣啊______

 

感傷的にもなったけれど一言が心に残り、言葉に、それを描いた王家衛に、よかったと思った。

 

 

 

白薔薇理髪店の面々にはなんだこのワクワクするような男達の絵は!と胸が高鳴り、白薔薇理髪店で一本撮って欲しい見たいとさえ思う。カミソリことチャン・チェン(張震)も、カミソリと葉問の頂上決戦!…という素直な話ではないんだろうな多分と予想はしていたけれど、さすがにあれでは何の為に出てきたのか、ちょっと気の毒な気もしたけれど、日本版だけなんだろうか?バージョンによって違うんだろうか?それならそれはやっぱり困ったなと思うけれど

 スタイリッシュなと言われるような画に、だけど心がないわけではないと思う。思うんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

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