六月に雨が

You should take your umbrella.

パンチライン

 CSで「フォレスト・ガンプ」を放送していて、これを思い出したので。

パンチライン [DVD]

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フォレスト・ガンプでは母親役だったサリー・フィールドが、家族には内緒でコメディアンを目指してクラブに出演している主婦・ライラ。同じようにコメディアン志望の医学部の学生のトム・ハンクスと、笑いについてアドバイスをもらったりしているうちに、微妙な感情が芽生えていって…っていう二人の恋と、夢である笑いの舞台、コメディアンの世界のバランスもよくて、おもしろかった。

最初は緊張はしてるんだけどとにかく度胸だけで舞台に立ってるようなライラが、笑わせるってどういうことなのか理解して才能を開花させ、観客を巻き込むスダンダップコメディ(アメリカ式の漫談)を繰り広げていくようになる姿、頭のいいコメディアン志望の青年らしい気難しさとナイーブさが絶妙の、トム・ハンクスの若さ色っぽさ。

日本と笑いの形も違うんだろうけど、主人公二人と、クラブに出演している他のコメディアンたちの悲哀もひっくるめた人間達の可笑しさも相まって、若い彼の高まっていく感情にグラグラとしながらも…ってライラのロマンスに夢に揺れる心も、可笑しくてせつなくて…色んな感情をくすぐられて楽しい。

サリー・フィールドなら「マグノリアの花たち」の女たちの友情とジュリア・ロバーツとの母娘も良かったんだけど、最近というかドラマの「ブラザーズ&シスターズ」といい、すっかりアメリカの母って感じの女優なんだろうか?と思う色々あっても「母であること」が中心にある役より(それも夫だ子供だのなんだかんだで頭にきた!って悪友と羽目を外しすぎてハイになって、ママ補導されちゃった…とか皮肉だったり可笑しみもあっていいんだけど)、もうちょっと若いこの頃の、夫と子供達3人もいるんだけど「私って何者?」みたいな迷いも揺れもいっぱいある姿もとても魅力的でチャーミングだったと思う。

 

 

チャーミングといえば、でもトムならこっちのダリル・ハンナがとんでもないほどチャーミングなスプラッシュも、全然種類の違う映画だけど個人的に甲乙つけがたい。

 

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子供の頃に溺れかけたところを助けてくれた人魚と、大人になった青年の恋。ディズニーの大人向け実写映画部門の制作と知って「なるほど」と心から納得するようなファンタジックで、だけどそんな枠なんか超えちゃってるようなとにかくダリル・ハンナのたまらなくキュートな人魚らしさ!

人魚らしさってどんなの?って言われても人魚の実物は知らないけれど、思い描く想像ってすごく良くなりがちだけど、そんなの軽々と飛び超えちゃう魅力に「人魚に恋する」なんてバカバカしい、と感じられない。んなアホなと言いかけた口が開きっぱなしになってあんぐり。

人魚なもんだから人間の世界を何も知らなくて…っていうのがあざとく見えない生まれたてのような、ひねくれがち複雑な大人の心も洗い流してくれるようなフレッシュさ。

素直だからいい、っていうんじゃなくて、だけど素直で何が悪いか?とトム・ハンクスの青年といい思ってしまう。もういちいちが可愛い二人のロマンティックなラブコメディ。

人魚が人間らしい服を買いに行くブティックの店員がたしかベット・ミドラーで、ゲスト的な出演だったのかな?ほんの少しの出演、セリフでもあの豪快というか迫力と達者な口調が印象的だった。

 

 

ちょうどというかそういえばCSでは「キル・ビル」も1,2と放送してて、そっちではダリル・ハンナももう迫力といいスゴイんだけど、とても同じ人物とは思えない、というか違うダリル・ハンナだよね?違うと言って…と思いたくなる。あれはあれで長身の二人が狭いトレーラーハウスの中で対決する迫力と、最終的にブライド(ユマ・サーマン)に目を見えなくされちゃったダリル・ハンナが、痛みと怒りで大暴れして対決以上に一人でトレーラーハウスをガンガンぶち壊していくのも、すごくおもしろいんだけど。清涼感を求めるならスプラッシュかなと思いました。

 

 

 

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