さよならカメラ
いい感じに枯れてきた、あー、今日もまた空が青いし、夕焼けはどうだろう?…と写真を撮りに出かけ、帰ろうと歩きかけたら、コケた。いい大人なのに、コケた。
恥かしい…夕暮れより一番赤くなっていた。たぶん。
怪我は大したことなかったけれど、えらいもんで咄嗟に身体を守ろうとゴロンと丸く転がっていたので、その格好がまたマヌケ、ダンゴ虫じゃよこれでは…
そして身体が一番になっていて、かばえなかったデジカメは吹っ飛んで壊れてしまっていた。あーあ。ゴメンよ。だけどぶつけて打ってはいけない所があって、打つとまたエライことになって主治医の先生もあ~これはも~ということになってしまうといけないから、申し訳ないけど、許しておくれ。
家に帰って見てみると、どうも治りそうな壊れかたではなく、やっぱりもう保証期間も過ぎていたので、幾つか新しいのを色々ネットで見て、明日また現物をショップに見にいってこようと思うけど、なんだかさびしいような、シュンとするような。
このデジカメはもう使うことなくなるだろうけど、しばらく箱に入れ置いておこうと思う。
なんの感情なんだかわからないんだけど、そうしたい、すると思う。
以下はこのデジカメでこの秋に撮ったもので、たぶんまだ出してなかったものを。思い出的な意味で。
さようならデジカメちゃん。私の見たものを一緒に見て、切り取るように残してくれて、ありがとう。
私も一部まだ壊れたままだからでも捨ててはいないから、そう思うのかもしれないけれど、ファーストデジカメだったのだし、色んな私の時間を残してくれたのだから、置いておいてもいいよね。無駄だってあってもいいじゃない少しは、と思う土曜の夜。