古民家
調べもせずに行ったものだから在ることも知らなかったのですが、90年くらい前の…って書いてあったと思うんですけど、いつの時点から遡っての”90年前”よ?…と帰ってから調べたのですが、いつの時代のものをいつ移築してきたのか結局不明…とにかくひょっこりとそこに在った茅葺きの古民家でした。
中へ入らんかったんかい?はい入りませんでした。
怖かったから。…のはもしかしたら
前の日にこれを読んでいたからかもしれません。今もまだ読んでいる途中なんだけど。
おかげで、バサバサっ、キュピィィー、ガサっ、パタパタパタパタ…音や気配がするたびにいちいち、ハッとしてビクっ、と怯えていました…
もしかしなくてもそれは鳥の声や、どう考えても自然の、山の生き物の音や気配、山で聞こえても何の不思議もないったらないというのに…
ビクっとする度に、頭の中で思い出さなくてもいい話の切れ端が浮かんで、木霊のように響き
しなくていい、むしろしないほうがいい想像がもっこもこに膨らんで…入れず。そそくさと外から拝見してきたのでした。
本は怖いけどとてもおもしろい。昔読みにくいのをなんとか読んだような…曖昧な記憶しかない遠野物語、これは現代語なので読みやすいですが、でもタイトル通りにリミックスしているだけでアレンジはしていないよう、雰囲気はそのままのような気がします。
だからいいんじゃないかなと。
民間伝承とか、伝説のような話って、特に因果とかがあるようでなかったり、よく考えたら筋や理屈の通ってないような話を、ただこういうことがあった、とボソっと聞かされているだけのほうが怖い…
それで、入って何かあったらそれは驚く、もうとても驚き過ぎて腰抜かすんじゃないかと思うけれど、家っていう人の住むもの、暮らす為の容れものなのに、外に薪まで積みあがっていて、中には何の、誰の気配もない、ポカンと空っぽって…それはそれで怖いじゃないか…
やくたいもないことが頭に湧き上がって
明るい秋晴れの一日、しかもそこまで山深い所ではなかったのというのに、あっけらかんと明るくて、人っ子一人居ない山を上りはじめると、そこにポッと古民家が…とそれだけのことに、勝手に頭の中でタンタンタタタンタタタン…世にも奇妙なBGMまで流れ始めてましたが
だけど一番のホラーは、帰った日の夜にではなく
昨日になって足が一番痛かったことだ。
翌日ならまだしも、火曜日て…二日も後に遅れてやってくるなんて…なんて恐ろしいことでしょう…
だんだん遅くなると話には聞いていたけれど…人体って、やーね。
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