六月に雨が

You should take your umbrella.

美麗新世界

 

 

 


 

伍佰&China Blue-美麗新世界(電影版) (官方完整版MV)

 

酔っ払ったあとに まだ何を思うことが出来る

純粋な愛 ひらひらとした憂い

抜け出すことが出来ないと 言わないで

ただ目を閉じれば あなたはすぐ感動できる

空には虹が掛かり

青々とした樹と 暖かな風

ぼくに一杯酒をくれたら 軽々と言おう

ただ過ぎたことを忘れたら あなたはすぐ自由になれる

ぼくの夢を破るのは誰?

太陽の下流れる川の水は留まることはない

美しい新世界 そこは遠くでぼくを待ってる

そこには純粋な子供と 娘さんの笑窪

美しい新世界 ゆっくりと来いとぼくを呼ぶ

波は繰り返し寄せ 休むことはない 振り返ることもない

 

電影版、とあるけれど映画は見ていない。

見ていないけれど、MVの中に見える一昔前の大陸の映画らしい映像、人々の感情の表れた顔も、いい顔をしているなと思う。

 

大陸の映画、だけれど伍佰の他にも台湾の歌手が出演していて、伍佰が演じているのは路上で歌う歌手。

地下街で歌う男に、通りかかった主人公が話しかける。

大都会・上海へ出てきた男の、思うようにならないことばかりの日々。通りすがりのような男に、鬱憤をぶつけるように今までの全てを打ち明けるけれど…

 

一昔前の大陸らしい、大きな夢や変化に翻弄され、迷子のようになってしまうような人の映画かなと思う。

主人公の行き詰った心情の吐露を受け止めるのではなく、打ち返すような台詞を返すのだけれど、慰めやなにかより主人公には響いたのだろうか。

見てないからわかんないけど、世界は変えられなくても自分の美しい世界を見ることができたのか、そうだったらいいなとこの歌を聴いていると思う。

 

 

 

 

伍佰のこの曲

 

 
 

伍佰&李宗盛-台北孤兒 (官方完整版MV) 

 

このライブでのデュエットバージョンでは、ジョナサン・リーの迫力あるボーカルとの掛け合いに「おぉー」となるけれど、この曲を書いている伍佰の、台北に出てきてからのまったく故郷とは違う日々、行くあてもないような毎日に、自分を台北の孤児のようだと歌っているような歌に

役柄とは別にあの主人公のどこかに共感出来るものがあったんじゃないのかなと、

あの「美麗新世界」も、だから広がりのあるような、慰めではないけれど、優しいものがどこかにある曲のような気がするのかもしれない。

 

 

 

映画は結局見られなかった(中華圏の作品は足が速い)けれど、この歌と、出演場面の台詞が、伍佰が携わったり出演した映画の音楽を集めたアルバムに収録されている。 

 

電影歌曲典蔵&「順流逆流」 

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↑ の「順流逆流」のほうは邦題は「ドリフト」

 

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きっと美麗新世界とはまったく趣きが違う映画だと思うけれど、狭い香港の町を活かしたツイ・ハーク監督のアクションが炸裂のジンジン痺れる殺し屋哀歌、伍佰とニコラス・ツェ主演のいい映画。

 

 

 

 

雨だし寒いし退屈なのかもしれないけれどだからって人の手をあぐあぐ甘噛みばかりしてないで(ちっとも痛くないけどふやけそう…)きみもきみの新世界を思い浮かべてごらん。

 

 

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きっと煮干しでイッパイの美しい世界なんだろうな…