六月に雨が

You should take your umbrella.

Winter sunny.

 

 

 

高い高い木の上にも残る花のような雪。花びらのようでもあるけれど、こんな白いのじゃなくて色とりどりのお餅を木の枝に飾る、という風習もどこかにあったような気がするのを思い出した。花餅とか餅花飾りというのじゃなかったろうか?

 

 

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 下のほうの雪で折れないように幹の下を束ねられた小さな木にも、雪は積もって

 

 

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そしてこの枝はたしか桃の木じゃなかったろうか?

なにしろ名前を覚えるのが苦手なので自信はいまいちないけれど…

とにかく春先ごろになったら可憐な花を咲かせていたような気がする、でも今は黒い枝だけの木にも

 

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 なぜ同じような構図で何枚も撮ってしまうのか?

・・・天気が良かったら良いで眩しくてモニターが見えにくい、というのと

なんか真ん中にあると安心する、という心理の表れかもしれません。

 

 

 

 

雪が積もると子供の傘が毎年のように何本も壊れていた。最初は「えっ、また壊れてる!?」何したの?と聞いてみたところで「…何か?」

無邪気に首をかしげればいいというものでもない。答えになってない。

しかしある雪の朝、何気なく登校風景を見送っていると、何故かはすぐに理解できた。

友達とわかったようなわからないことを「ぎゃはははは~」などと朝早くから元気良く喋りながら、除雪車によって歩道の隅に寄せられ積み上げられている雪の山を、ごく自然な様子で傘で叩いたり突いたり…

まるで口が動くと手も勝手に動く、それともゲームかなにかのように、たぶん意識することもほとんどなしにそんなことをしているから壊れるんだよ。

朝であれなら更にテンションの上がる帰り道ときたら…もっと盛大に傘は雪と格闘させられてることだろう。そりゃあ次から次へと壊れもする。

 

そして雪靴と呼ばれるスノーブーツやもしくは長靴をしっかりと履いているのに、帰ってきたら靴の中がなぜグッショグショだ?というのも

雪が積みあがってると大人は避ける。けれど、子供は雪が積まれていればそこへわざわざズンズンと進んで、ズボズボと踏み込んでは長靴の中まで雪まみれにする生き物なのだ。

だから母は帰ってくるなりサッと子供の靴の中の湿り気を確認すると、さっさとストーブ、もしくはヒーターの前に新聞紙敷いてとにかく翌朝までに靴を乾かすまでヒーター切れない、つまり寝られない生き物になる。

時々ウトウトと眠気に襲われもするけれど、だけどそんな風にふと降って湧いたような一人の夜の時間。

あんまり飲み物飲むと冬の夜だしトイレも近くなってしまうし、とゆっくり少しだけ温めたミルクかノンカフェインの飲み物のマグに口をつけながら

読み損ねていた文庫本でも開いて…

子供が出来てからは起きてはいても自分の時間であることは少なくなっていた夜を、ほんの少し自分のものにするようで、そんなに悪いものじゃなかった気はする。

靴の乾き具合を見る以外しなければならないこと、というものもなく、でも自分のすごくしたいことが特にあるでもない、

つまりあまり意味のないような、ちょっとばかりの夜更かし。

それはなんだかやけに小さな、でもふふん、と鼻歌でも歌いたくなるような時間だった。

 

色んな役をみんなしている、自分もただ自分の役をしているだけの話だと思うけれど、そしてそれが嫌だいいだの話でもなく、ただ、そうして何の役でもないちょっとした時間はなんていうか「あ、ここここ」ってえーとメーターでいえば自分のゼロの位置?のようなものを確認するというか出来るというか、そんなような時間なのかもしれない。

ぶれぶれにブレていてもそこを時折確認することで、足したり引いたり、あ引き過ぎとかそんな足せませんて、とか気がついたりできるというような。

 

 

写真も、謙遜とかではなくほんとにただのスナップで、でもなんだか自分の見たものや行ったところを撮って、それでどういう写真を撮って、どういう写真が撮れているのかなって、表現とかいうのではなくそれを撮ったものに、今のなんでもない自分のようなものが勝手に表れてるのかなぁ、とふとそんなことを思い出したり思ったり。

 

 

とりとめのない話の後に氷漬けになっていた落ち葉でございます。

なぜここだけ雪があまり乗らずに見えていたのかは知りませんが、ささっと雪を払ってこういうのが出現したら、なんだかちょっとドキっとしますね、と思ったから

もしかしてここの雪をどけた人もそう感じて、そのままにしておいたのかもしれない。

 

 

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永久凍土ではないのでじきに、春になるのを待たなくても少し温かくなれば融けて、ただの落ち葉のグチャグチャに姿を変えてしまうのだろうけれど。

 でも私は見た、見て有趣、おもしろいなと思った。