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六月に雨が

You should take your umbrella.

ルビーの指輪 (寺尾聰じゃない)

ドラマ

 

 

寺尾聰の歌じゃない、ドラマの話です。

 

ルビーの指輪 DVD-BOX1

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ババーン、ってジャケットの、お昼なのになんとなく夜っぽいお昼のドラマのような雰囲気の通りドロドロというか濃ゆいドラマです。

 

でも昼ドラとか、日本ので言うなら大映ドラマというよりかは、「もう誰も愛さない」とか思い浮かべてもらうといいかもしれません。ジェットコースタードラマのようで突拍子もない。

 

 

amazonの商品説明より

  内容(「キネマ旬報社」データベースより)

『若者のひなた』の演出家、チョン・サンが手掛けた愛憎劇のBOX第1弾。性格も外見も全く異なる二卵性双生児の姉・ルビーと妹・ルナ。結婚が決まったルビーを妬んだルナは、交通事故を利用して顔を取り替え、姉に成り済ます。

 

他人に成りすますとか整形をして入れ替わる…というのは映画でもドラマでもわりとある話ですが、”双子の姉妹が交通事故を利用して顔を取り替える”

って一瞬意味がわからなかった、斬新だなぁと

あんまりシリアスにいぢわるしたりされたりより、突拍子もないほうが楽しいので見てるんですが

amazonでは星5つついているけれど、えーと真面目にドラマとして考えると星5つもついていていいのかな…とちょっと考えてしまうようなドラマかもしれない。

 

この主演のべっぴんさんイ・ソヨンさんという女優さんは、やっぱりわりとジェットコースター系のドラマ

 

天使の誘惑 DVD-BOX1

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というのでも悪女役を演じていて、「天使の誘惑」では彼女に騙されて結婚して殺されかけた男性が、まったくの別人に生まれ変わって彼女に復讐しようとする…というドラマでしたが、今度は自分自身が別人になって…という話で

どっちにしても悪女といえば悪女なんだけど

 

でも「天使の誘惑」でも悪女というには、あんまり切れ者でもなければ、入念に準備してことに及んでもいない、何事にもかなり行き当たりばったりのようだったりして、起ったことを自分は上手く利用したつもりが、逆にそれに足をとられてどんどん追い詰められては顔色を変えてあたふたとしていたり、その場しのぎが全然しのげていなかったり…

本当の意味の、憎めない、というのとはちょっと違うのかもしれないんだけど、つっこみどころがいっぱいあってなんか憎めない悪女だったような。

 

ただ「天使」のほうでは、復讐の為に別人に…という理由といい、まだそれほど無理がなかった、急場とはいえ復讐の決意も固く、本人が苦手だったことも克服したりとそれなりに別人になる準備もしていたわけでしたが

今度は、容姿も性格も正反対の双子の姉妹

優秀なだけでなく、誰からも愛される人というのを絵に描いたような姉・ルビーと、その姉へのコンプレックスの固まりのような妹・ルナが

二人で一緒に交通事故にあったのをチャーンス!とばかりに・・・

って最初から無理がある。

 

姉妹で車に乗っていて事故にあい「私が姉のルビーだ」と言って姉の顔になり姉に成りすました妹…まではいいんだけど、よくはないけど

それよりいくら危険な状態だからって姉本人もまだ生きてるんだよ…どうするんだろう?と思っていたら案の定

じきに姉本人の意識が戻って、それを知って顔色真っ青になっている主人公…

はじめから綱渡りもいいところで、そりゃそうでしょうよと思うしかない。

後を考えてなさ過ぎる…

けれど意識を取り戻した姉・ルビー本人は事故の後遺症で記憶がなかった…ってちょっと都合が良すぎるけれど、自分が誰かも覚えていない姉ルビー本人は入れ代わられたことも知らず、自分を妹・ルナだと信じて生きていこうとする…

そうするしかないだろうな…と話は続いていくのですが

 

 

一事が万事、と思うのが主人公の偽ルビー。

そんな無茶なとんでもないことをするんだったら、せめて姉ルビー本人がどんな性格でどういう言動していて、何が好きだった人だったかとか…

特技だったり急には真似したくても出来ないことはあるでしょうけど、でも双子の姉妹で一緒に育ったのなら、当然それくらいは知ってるはず、成りすましたいならせめてその真似だけでもしてみる、とか

こういう場合に姉ルビーだったらどうふるまうだろう?とか

ちょっとくらいは考えようよ、でなきゃいくら何でも周囲は…

と私がしなくてもいい心配をしている通りに展開していく。

 

まさか周囲の人々も双子が入れ替わってるとは思いもしないものの、ルビーは最近おかしい、どうしてしまったんだ、こんな女性じゃなかったのに、これじゃあまるで妹のルナみたいだ…

婚約者の御曹司をはじめ皆に訝しがられて、またそう指摘されても、それこそ生死を彷徨うほどの大きな事故にあったからとか、上手いこと言い訳にでもすればいいのにぃ…って

こっちがどんどん悪どいことを考えてしまうほど

痛いところを突かれるとすぐ動揺してカッとしてより怪しまれたり、それはしないほうがいいのでは…と思うことばかり実行しては自らピンチを招いていく

やっぱり悪女というには悪にも成りきれていないような偽ルビーさん…

 

 

よく、騙す時には自分で自分の言ってることを嘘じゃない、本当だと思い込むくらいでないとって聞くけれど

悪いことをしてる、って罪の意識と怯えがあるからなのか

結局、また自分から余計なことをしてついに姉本人の記憶が戻ってしまい、これは怒って当たり前、顔も人生も奪われたと怒り心頭の姉による復讐が始まって、それにあたふたと悪あがきするものの、元が優秀という姉ルビー本人による手回しも手際も良い復讐に追い詰められ…

夜道を一人で行くあてもなく彷徨ったりしているのですが

 

 

仕事でヒット商品を生んだのが話題になったとインタビューを受けている姉ルビー本人がテレビに映っているのを見つめながら

「私が受験に失敗した時、あんたは一流大学に合格していた。私がアナウンサーをクビになった時、あんたは御曹司と婚約していた。いつも私が不幸なときあんたは幸せで…」

と反省してないどころか、呪いのように恨み言をつぶやきながら、町角の電気屋さんのテレビの前でイーッてなっている偽ルビー。

でもそれって姉が何かしたからだとか、悪いことされてそうなったわけでもないんだよ…

 

 

 

変な観点からというか、ストレートじゃない見方のようで申し訳ないんだけれど、「冬のソナタ」の時にそうかぁと思って見たけれど単純に好みじゃなかった、趣味と違うなぁと思ったんだけれど

あのドラマで、悲恋の主人公たち二人の周りにいるそれぞれのライバル役というか、二番目の男女である二人がいて

その女性のほう、パク・ソルミが演じていたチェリンさん、って役名を思い出せなくてwikipediaを見るとどんな人だったかも書いてあったので

 

冬のソナタ - Wikipedia

 

引用します。

 

オ・チェリン(吳彩琳):パク・ソルミ:(林真里花
ユジンらの同級生。美貌が自慢で、自惚れ屋で、勝気な性格。ジュンサンは初恋の人であったが、ジュンサンには相手にされなかった(が、ユジンにジュンサンを奪われた、と思い込む)。高校卒業後はフランスへ留学し、ジュンサン瓜二つのイ・ミニョンと出会い恋人同士に。帰国後にブティックのオーナーとなる。が、イ・ミニョンをユジンに会わせたところ、二人が魅かれあってしまい、二度もユジンに恋人を奪われてしまうのかと感じてユジンを憎み、二人の仲を妨害するために様々な策略を使う。

 

正にこういう役だったと思うのですが

でも高校生の時に自惚れてるチェリンさんは「私がヒロイン!」みたいに一人我が道を行ってる姿もなんだか可愛らしくて、とにかく明るくって元気だったユジンさんといい、学生時代の人々があんまり可愛らしくキラキラとしてたので、後の話が暗過ぎて悲しい過ぎて私は向いてないドラマだなぁと思ったりしていたのですが

このチェリンさんが、大人になってからもまたなんだかんだあって、ってバーで酔っぱらって、心情を吐露する場面があったと思う。

同じく二番目の人であるサンヒョクを相手に、ペさんの人もあなたもみんながユジン、ユジンって・・・みんなユジンのことばかり、

「どうしてみんなユジンが好きなの?」って涙ぐみながら

酔って思わずポロッとこぼれ出たかのように、無邪気にも思えるような心からの素直な問いのように言っていた場面が妙にせつなく印象に残っていて。

 

 

もうね今度だって、大人になって、叶わなかった初恋の人とソックリの人と会って、なんとなく上手くいきそうで…それでおとなしくしていればよかったんだよね。

会わせればとられちゃう、とるとらないじゃないけれど、ややこしいことになるのほんとは分ってたかもしれない、でもそうしちゃうというより、そうしないといけない役柄でしょ?

 

なんだかそこでもうメタ的なというか、そうせずにいられなかったチェリンさんだけでなく、恋愛ものだと必ずセットで出て来るような二番目の人、その役とそれを演じてる二番手の俳優の悲哀というようなものを勝手に感じちゃったような気がする。

 

 

そんなこと思いながら見るな、と作ったり出てるほうは思うのかもしれませんが、この偽ルビーさんが一人彷徨って結局行くあてもなく

友達の部屋に転がり込むけれど、誰にでもエラそうな偽ルビーさんは転がり込んでいてもエラそうだし、それ友達じゃないだろう…と思うような態度でそんなところからもう困った人なのだけど

でも一人でベッドに寝転がって

御曹司ももうダメで、本当の自分、妹・ルナだった時の恋人で、入れ替わったことも知っていた男性に会って、でも彼は同情はしてくれるんだけど「もう愛も恨みもない」って言われて…

結局みんな姉ルビー本人を愛する…

ってメソメソして打ちのめされてる姿がなんだかもう…

 

どう考えたって自業自得、せめて何か一つだけでも

ホントは誰かに比べられて自分でも比べるのもダメなんだろうけど、でも比べちゃうのならしないよりはしたほうがましかもしれないこと

一つは負けないことで自信つけられるように頑張る、とか、性格良く見えるふりだけでも我慢してする、とか…

何一つしてないから同情の余地はないんだけど…

でも姿を変えて、表面的には入れ替わったばっかりに、結局入れ替わってもダメなんだ、って(ホントはそういうことじゃないんだけど)

自分で自分にそんな風に思い知らせてしまった、偽ルビーの弱りきってしゅんとして身体まで小さくなっちゃったような姿に

主人公なのに主人公になれない、その悲しみのようなものまで勝手に感じてしまったりして…

 

無茶といえば最初から無茶なドラマなんだけど、多分救われることのない結末が待ってるんだろうなぁ、ゴメン、許す、ですまないことだろうし…と思うんだけど、もうあと少し、最後まで見るんだろうなと思ってる、そんなドラマの話でした。

 

 

 

こういう無茶なドラマが好き…って人はいるんだろうか?わからないけれど突飛な話に変につられて暗くなったり悲しんでいる暇もないようなドラマだと

 

妻の誘惑 DVD-BOX 1

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妻が誘惑?って謎タイトルだけれど見ればわかると思います。

理不尽な悲劇と、その復讐と、復讐の為には多少の無茶…っていう路線はここから始まったみたい。なのでストーリーというか主人公のあう悲劇も色々とえ~っ?って、いくら良い人だからってもうちょっと早く怒れ、と思うけど、あと

主人公から色々なものを奪っちゃう悪女の人がずっと台詞を、叫んでいる。

何事…と思っていたら現地でもそこが注目だったらしく、向こうのバラエティーショーでそのセリフ回しを物真似してて、大ウケだったのを見て

やっぱりだよね…って安心したんだけれど、そんな喉が潰れないか心配になった「ほとんど絶叫してる悪女」にも注目の悲劇と復讐が怒涛のドラマでした。

 

 

ところでそのバラエティーに出ていた女優さんが話していた『こういうドラマは家事とかしながら見ているから、ちゃんと見てなくても耳だけで聞いていてもわかるように、色んなことをハッキリと台詞で言うものなの』という話には

なるほど!そういうことなのか…と目から鱗が落ちた気がしました。

どこのでもやけに台詞で語ってるなと思うドラマって、そんな理由もあるのかもしれませんね。

 

 

 

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