紫
モクレン属 - Wikipedia によると
モクレン科に属すると同定可能な植物は9500万年前に遡る。
18世紀の終わりまでに、アジアを探検した植物学者とプラントハンターは中国と日本のモクレンを命名し記載しはじめた。西洋の植物学者によって記載された最初のアジアの種は Magnolia denudata と Magnolia liliiflora
なんだかロマンを感じるような話が書いてあってへーと思ったけれど
その”Magnolia liliiflora”がこの木蓮だけれど、モクレン属=マグノリア、と思うと、どうしてもこの後ボタボタボタ…とカエルが降ってくるんでしょう?
と思ってしまう。
最近「ザ・マスター」とかCSで立て続けに放送していたのを録画しては見てるせい、もあるかもしれない。
それはともかくカエルが降ってくるまでもなくほとんどの花はもうすでに落ちていて、でも散った花びらが…という情緒のようなものはあまり感じず、・・・美味しい芋が焼けるんじゃないか?と思ってしまう葉っぱみたいな花が、そこだけまるで秋の落ち葉のように樹の下にこんもりと積もっていた。
まだついたまま、でももう落ちる寸前のような花びらも、風に吹かれてめろん、とめくれて裏側を見せていたけれど、それも花びらの可憐さ、白さというより、アケビ、とかバナナの皮とかを思い出すような、食べ物、食べられる果実めいていて、
なんとなくうん、この子はもしカエルが降ってくる日が来ても大丈夫なんじゃないかな、やけに繁殖しそうな丈夫そうだし…と無責任なことを思った。
でもカエルが空から降ってきて木蓮の花の中にすっぽり収まって眠っていたら、そのうち冬虫夏草のような「木蓮蛙蛙」とか摩訶不思議な漢方的植物に誕生しなおしているかもしれない。
晴れていた日の写真だけれど、光の加減か、機能ギリギリまでズームして写しているからか、そんなあほみたいな話を思い浮かべるくらいなんだかバックの空が下手な書割みたいだった。
急に温かいを超え熱くなりつつあるので、スーパーで買った豆腐花ばかり食べている。亀ゼリーとか涼茶とかはさすがにそこらに売ってやしないけれど、花豆腐とか珍珠奶茶(タピオカミルクティー)、たまに愛玉子なんかも、今やうちの近所でも購入できるようになっていて、ま、(風デザート)だけど気分だけでも…とありがたく思うことにしている。
ちなみにうちの子供が子供だった頃、亀ゼリーを食べに行こうとしていた時、急に青ざめて具合悪そうになったので疲れかと思い宿に連れて帰ったのだけれど、
よくよく話を聞いてみると、なんと彼はその頃よく食べていた「丸ごとゼリー」というような「果物がゴロンと大きく丸ごとに近い感じで入ってるゼリー」というのから
「亀ゼリー」という食物もそんな「亀がゴロンと丸ごとの・・・」世にも恐ろしいゼリーの想像を勝手に膨らませて顔を蒼白にしていたのだった。
…その丸ごとゼリーだったら、いくら香港の味と思っても母ちゃんもとても食する勇気は出ないと思うよ…かわいそうやら可笑しいやら
彼がそうじゃない、と納得・安心して眠りにつくまで、苦しかったけれど油断するとヒーっと漏れ出そうな笑いを必死で母は堪えていた香港の夜だった…