敵人 伍佰&ChinaBlue
ぼーっとする。これ以上ぼーっとしてどうする?と思うんだけど何かぼわ~とするし立ったまま寝そうなくらい眠いし…というのでも私だけでもないみたいですね。
気候とか気圧とかも関係あるのかな?と、この頃毎朝のようにもわーっと白いし…たぶん霧に包まれて湿度が高く、と思っていたら春の嵐でなんか色々飛んでいくほど大荒れに荒れていたし…
春の訪れっていうにはずいぶん荒ぶっていた一日でした。
シャッっとしたいんだけど、まぁたまにはこういうのもいいかとも思いつつ、でもちょっとテンションの高まる曲も聴きたい。
他の人が聴いて高まるかどうかは一切わかりませんが。
伍佰&チャイナブルーは台湾のアーティスト。
今はいっぱい出ているバンドの子達の大先輩で20周年を超えた、台湾のking of live とも呼ばれているもう大ベテランですね。
ちょっと古い曲ばかりだけどこの辺りの好きというのと個人的にはピョンピョンしてくる。
敵人 伍佰&ChinaBlue
ストレート。ノリ良く怒りをストレートに、だけど冷静だと思うけれど。怒ってたってはじまらないしね。
”ずっと私にどうするべきか言う
なのに私が何を言うかは聞かない
私はあなたの操り人形でもないのに
たとえ私だって逃げ出そうとするかもしれない
私はまさしく私の私だ
あなたに属しているものではない
以前の私は夢の中にいたんだ
そのうえ私をまだ英雄にしようって言うのか
あなたが赤いリンゴを持ってるからって
必ずしも私はあなたの友達になるわけじゃないんだぜ
世界はこんなにも大きく 海洋は無限に交流し続ける
ある日 姿を現すだろう”
没有頭 伍佰&ChinaBlue
ロックの詩人なんて呼ばれてもいるけれど、ロマンティックで美しい詞ばかり書いているわけではなく「ハッキリ言っちゃう」系の歌かもしれない、これらは。まっすぐに飛び込んでくるような感じがする。でも語るのではなく音楽。
これはこういうの…ってあまりいちいち言わない人だけれど、喋るんだったら喋る仕事やってるよね、っていうような感じのある人で、その通りだなーと思うので。
だから、あぁこの歌はこうだよね?って色々思ったりするんだけど、本人がそういう風なのを言うのも…と思うのでこういう歌は特にあんまり言わない、だいたいの内容だけ。
没有頭 頭がない
”私には頭はない だけど私には鮮血が流れてる
目もない だけど私には熱い涙がある
名前はない だけど あなたは私が誰だか知っている
全力を出して 犠牲にする代償
私の鮮血は地上に流れ続ける
私は大海に消えたり戻ったりする
この時私は全世界と交わる 正にこの時私は全世界と交わる
私はすべての全世界と交わる”
どちらも2003年の「淚橋」に収録。いつも変化しているから「こういう音楽の人たち…」というのが説明しにくい人たちだけれど、レコード会社の移籍があったり、黒一色だった伍佰が白を着ていたり…変化の顕著だった頃だったかもしれない。
どちらも収録されているこのライブ版では、ロックとアコースティック、黒と白、静と動…
前半と後半で魅力がフルに感じられる、いいライブ盤だと思う。
(没有頭のMVはこのライブの映像、黒の伍佰だと思う。)
伍佰力 2004 LIVE 生命熱力 伍佰力 伍佰 & China Blue 2004 LIVE生命熱力(台湾盤)
- アーティスト: 伍佰& CHINA BLUE
- 出版社/メーカー: AVEX?
- 発売日: 2004/09/10
- メディア: CD
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CD+DVD 2枚組だけど、amazonのにはその辺りも収録曲も未記入なので、購入する人がいれば色々検索してみてからのほうがいいかもしれません。
こんなバラードも収録されている。
淚橋 伍佰&ChinaBlue
”この時私の心は漂いさすらう花のように落ちて
すぐに私の視線は色彩を失った。
あなたも同じように表現するのは得意じゃないと知っているから
想像する あなたの相愛は嘘やデタラメで織り上げられていたんだろう
寂しい人は 寂しさの安らぎに慣れている
少なくとも私達の直線は かつて交差した…”
愛の終わり、別れの歌。愛の内容は必ずしもロマンティックではなかった別れのようだけれど、詞情が美しいのがせつない。
白の伍佰で一番好きなのは
伍佰 & China Blue - 汝是我的心肝
台湾語の歌だからわからない所も多多あるのだけれど
”最近真夜中に 決まって目が覚めると きみを見に行く
きみの寝息は本当に甘く 笑顔はあんなにも単純で 温かい愛がすぐに熱く胸に満ちる
十分に出来るよう本当に希望している 永遠にきみに伴って
軽々と自分たちの楽しい歌を歌おう
人生の道にはでこぼこもある 苦悩は逃れがたいけれど ぼくはきみを守る山になろう
嵐が多くてもかまわない きみはぼくの心 誰より親しく愛しい人
ぼくに寄り添わせてくれれば きみは永遠に孤独じゃない
もし海の水が枯れても きみはぼくの心 誰より親しく愛しい人
誰も比べられる人はいない 一生 もっとも愛する人はきみだ”
ラブソングのようだけれど、男女の愛ではなく、これはインディーズのレコード会社の社長で友人でもあった人の娘さんの為に開かれた慈善コンサートの為に作り歌った曲だという。
伍佰自身には子供はいないけれど、大きくて広い愛情、子供に思う気持ち…そういうのが本当に感じられる気がする。
いつも泣かされてしまう。
伍佰はクリスチャンだったと思うけれど、そういうことが音楽に関係あるのかどうかもわからないけれど(生命之歌という神様についての曲は歌っているけれど)
祈りのようなものも感じる歌。
うむしんみりしてしまったかもしれない。でもこれを何の飾り気もなく台湾語で歌う伍佰の良さの一面がとても表れているような気がするしなにより、いい歌だと思う。