第6回 「短歌の目」 八月
猛暑、酷暑、爆…爆暑っていうのはありました?
暑い中ですが今月もよろしくお願いします。
8月お題 10首
1.ジャワ
ジャワまた、と くだらないこと言ったあと 涼しい顔で他人に戻る *1
2.くきやか
カラカラと奪われていく夏の目に 茄子の色こそ くきやかに見ゆ
3.蝉
影だけの公園をゆく子供らは ほら まだ蝉と 時間をとめて
4.冥
一面を染め焼け落ちた 何もない 冥い空見上げ 学童は啼き
5.まつり
アセチレンランプの灯り 見え隠れ 背中を追った まつりゆらゆら
6.日焼け
日焼けして また日焼けする きみの鼻 湯剥きのトマト 脱皮する虫
7.くちづけ
水茄子を食んだ こちゑ はくちづけも おいしそうやと菩薩の顔で
8.風鈴
動かない風鈴の夏 滞る 色だけ変わる 夜がまた明ける
9.菊
菊の香は気づかぬうちにそこに在り さやさや 色のない風に鳴る
10.【怪談短歌】
追いつかれ脚がもつれて観念す わたしの肩を掴んだ わたし
以上になります。
主催の卯野さま、お忙しい中いつもありがとうございます。お世話になりますが今月もよろしくお願いいたします。
去年の菊。
つい花そのものより育てた人のことばっかり考えてしまう菊なんですが、こうして見ると花火みたいと思いました。
今月はなぜか「茄子こそ」とか「菊こそ」とかやけに書きたくなって難儀して
萬流コピー塾で家元の糸井重里が、「夏こそ!パーマ!」とか強引なコピーについて書いていたような…と思い出しました。
こう頭が回らないと、ていやーっと強引にいきたくなるものなのかもしれません。
この版だったか忘れちゃいましたが、コピー塾ですごく記憶に残ってるのは確かスリッパというお題の時の
”めちゃイジくったパッスリじゃん?!”
だったかしら…特に覚えようとは思ってなかったと思うんですけど残ってて、拍子のように出てきてしまうのですが、そうしたらセットのように必ず思い出してしまうのが
この本だったかな?曖昧ですがたぶんこのシリーズだったような、で村上さんの書いていた「もし宇宙人に頭の中を見られた時にこれを見られるかと思うと…」という「牛も知ってるカウシルズ」の話なので、個人的にはこういうのを「カウシルズ現象」と呼んでいます。
そういえば村上さんの話題が台湾で報道されているのを見ていたら”村上さんのところ”が中文では”村上之家”になっていて、いやそうかもしれないけどなんか違うような…でも何が正解なんだ?…と思っていました。
地方?じゃおかしいのかしら。読んでるこっちの問題なのかもしれませんが
糸井さんと村上さんといえば
これが好きで、今もたまに読んでいます。アスパラガス畑。
短歌にどんどん関係なくなりましたが…おあとがよろしくなくてすみません。