六月に雨が

You should take your umbrella.

今日も映画日和

 

今日も映画日和 (文春文庫)

今日も映画日和 (文春文庫)

 

 

 

三谷幸喜と二人での本も面白かったけれど

それはまた別の話 (文春文庫)

それはまた別の話 (文春文庫)

 

 

 なぜか今手元にない…いずこへ?
どっかにある、わからないけどそれはともかく
三谷幸喜との本のように一本の映画を掘り下げてという形じゃなく
野球映画だったり、法廷ものだったりと
各章ごとに設けたテーマに沿った古今東西の様々な映画の話が広がっていく。

 

 

 

あれはこうだった、こんなのもあったね、そうそうこれに出てたアノ人は…って
映画が好きでたまらない3人が思う存分話していて、誰かが見た映画の話をすればそれを見てない人は「悔しい」って言いながら「で、どうだったの?どんな映画だった?」って聴きたくてしょうがなくなっている、とか

 

 興が乗る、というのは 面白さの勢いに任せて何かをするということだそうだけど
そんな風に自然と話が広がっているような対談で読んでいても楽しい。

 

 

まえがきで和田誠が自分達のことをマニアだと言ってるけれど
ひけらかすようではなく、何しろホントに古今東西なもので
さっぱり分からない映画の話も多いんだけど、そういう自分が知らない時代の話を
のんびり聴いてるような、こっちも知識を得ようなんて気にもならずにへぇなんておじさんたちの話を楽しく聴いているような気になった。

 

 

第一章は「すべては映画館からはじまった」というタイトルで
映画館の形態の変化だとか、あの時代あそこにはこんな映画館があって、
ロードショーはいくらで、お金がない学生時代はだから二番館に下りてくるまで待ってから見たという話に

 

こんな風に映画館っていうものについても語ることがあった時代の
引っかかっててもギリギリしっぽの方しか実際には体験してないのだけれど
だからこそよけい大人たちに混ざって話しを聴いてる子供のような気分になったのかもしれない。

 

 

そうだったなぁ、と思ったのは映画館って広くて大きくて混んでたりしたら迷子になりそうで、ちょっと怖いドキドキする場所でもあったなっていうこと。

 

 

 

古い年代の、古典と言えるような映画の話も多い本だけど
自分の知らない映画の話でも読んでいて気持ちと世界が広がるような
やっぱり映画って楽しいなって思った本でした。