自言自語
短歌を考えるようになってぽつぽつ出てきたけれど短歌にはならなかった、長さは俳句くらいだけれど季語も入っていないので俳句でもない、自由律というのでもないようだし
だって
また自由律俳句はあくまで定型から自由になろうとすることによって成立する俳句であり
ほらこういう意識もないし。どっちかというと、これは定型にならないかな?とあれこれしたがどうにも収まらず足すも引くもできなくなったもの、ですが
ぽいと捨てるのもなんだか…だけどいじましく残してばかりいてもつまらないし、数も溜まってきたのでなんとなくリサイクルのように出してみます。
何回かにわけるのも、とひとつにしたら多くなったので、お暇でもあればご覧ください。
窓辺には 貝の細工が しゃらららら
花めがけ 漕いで飛ぶんや 白日夢
夜目に見た 白粉の人 花の精かは
春雷を遠くに聞いて雨上がり
大輪の花が手を振る 日陰もの
じゃこてんの 匂いがしたか とっとっと
むかっ腹 蹴ったつま先 皿回し
箱開く 紙せっけんの匂いだけ
鎖骨出て これがわたしの角(つの)なのだ
子供にも 脛毛生えれば疎ましい
昼ごろに きみのいう昼 長い昼
擦り剥いた左ひじあり 右を向く
来たこともない店の影 懐かしく
浮遊する 水母の傘に骨はなく
のったりと甲羅の散歩 追いかけて
年下と知って突然呼び捨てに
ねえさんの袖にきらりと 遠眼鏡
猫被る人の頭に乗せたいな
諦めとあきらめ悪さ 同居して
~2015梅雨時
自言自語=独り言という意味。独り言といえばほぼぜんぶそのようなものだけど…得意技「まぁいいか」を発動して…
今までに参加した「短歌の目」のお題や関連した言葉がところどころに出ていますが、基本的には頭をそっちに向けようとしてるうちに出てきたもので、
いずれは定型に出来るかそうならなかったならさくっと忘れるくらいに…というのが理想。
そこまでの道のり(遠い遠い)にまたこれからも出て来るのかどうかも今のところ自分でもわかりませんが、とりあえず
第0回から参加させてもらっていて…で短歌のふりかえりもしたかったのだけど北京、北京…音が似てるけどちょっと無理があるな、激しくはぜんぜんないけれど時折ぴきーん、ぴきーんと走る頭痛にリズムを支配されたり中断されたりで、リサイクルになりましたが
短歌に参加し始めてからの最近までの独り言でした。
あ、白黒のねこ二枚。
尻尾と、肩の辺りに点のようなのと、顔の一部だけ黒かったねこは、一見すごい強面で三白眼を光らせて向かって来た時には、かつあげ…と思ってしまいましたが、近寄ればビックリするほど人懐っこい
このあと近過ぎてピントが合わずにぼやけた画像ばかり残ってるほど、引っ付いてくれてしばらく離れなかった子でした。
スカートのちょっと地面についた裾を強引に踏んでよっこいしょ…って座り込まれれば、もうただただ撫でてむにむに、おー可愛い、あーにゃこにゃこにゃこ…と交流し続けるしかない。
人転がしの凄腕、ねこも見かけによらぬもの…と思わされた白黒でした。