六月に雨が

You should take your umbrella.

第7回 「短歌の目」 9月

 

 

 

 

あーうー、大平正芳です。

 

tankanome.hateblo.jp

 

わーみなさん早いなあーうー…と思いつつ、詠みました。

よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

9月お題 10首

 

 

 

1.一錠

 

汗だくの後降る雨が満つ朝は 水なし一錠飲もと思う

 

 

2.おい

 

おいおいと声あげるなりニャーニャーが追いかけ抜かし 子も笑いだし

 

 

3.ウーパールーパー

 

ふにゃふにゃと渡りウーパールーパーの群れ飛行する季節だもはや

 

 

4.マッチ

 

一本の夢の見たさにマッチ買う 箱がきれいだ ただ眺む夜

 

 

5.葉

 

葉が蝶になる瞬間をしかと見よ 秋の光と戯れひらひら

 

 

6.月

 

さよならは告げずに月が満ちてゆく また会える日に はじめましてを

 

 

7.転

 

どこまでも二人転がり落ちたれど あなたは私になれなかった

 

 

8.舌

 

すずめ来よ 舌切った婆もうおらぬ 鋏でわしが黙らせたから *1

 

 

9.飽き

 

寒いって震えた朝は半分に空っぽがあり 飽きが来たのか

 

 

10.【枕詞】うつせみの

 

うつせみの世を知ってこそ( いつく )しめ 蝉の背中にそう書いてある

 

 

 

以上になります。

 

主催の卯野抹茶さま、いつも本当にありがとうございます。先日の対談を聞いていて、まとめだけでも大変だと思いますが、卯野さんの本当に短歌おもしろいよ短歌が好きなんだというのをあらためて感じ、それが広がってたくさんの人が詠んでいるのもあるのではと思ったりしました。

今月もお世話になりますがよろしくお願いいたします。

読んでくれている方々もありがとうございます。

なるべく無意識に潜りたい(自分がそうなので、局長さんは普段カチっとしてそのぶん無意識を出したい人なのかと勝手に思っていたのです。すみませぬ。)が意識して出すのと両立が難しくなりがちですが読んでくれてありがとう。

 

 

雨の多い9月の始まりですが

 

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目を回しそう?この前こんなうずまきが撮れていておもしろいこともまたあらずやと思いました。

 

 

では、えいやっと出します。そしてまた読みにいきます。