村雨
桜はエライ。春は花で楽しませてくれたかと思えば、数ヶ月の間にもりもり茂った葉の色でまた季節を感じさせてくれてる。
木蓮は木蓮で花の時期と少し印象が違う、五月か?と思うような葉の色だけれどなんだか美味しそう…たわわに実ったような葉の茂り方は花と同じなんだけれど、やわらかそうな色がなんとなくマスカットを連想させるからか、爽やかな味がしそうで
私がコアラならこの葉っぱを食べたいなぁ、むしゃむしゃもしゃもしゃといつまででも食べ続けていられそうだし…
週末からまた一段寒くなり、秋が深く冬が近くなった。天気のいい日が多く、陽射しはさすがに少しずつ弱まって午前中だけど夕方かな?と思うような陽射しになりつつあるけれど、そのぶん歩くにはちょうどいい時期がまだ続いている。
雪が降っても歩くけれど雪の時には除雪車の通った後は車道はキレイになるけれど通学路以外の歩道は除けられた雪に埋まってしまうので、足元や車に注意しないと危険がアブナイ。上や景色を見て阿呆なことも考えていられない。
なので今のうち、今のうち、と存分に阿呆なことを思いながら公園を歩いていた。
熱いお茶もやけに美味しくなってきたけれど、今週のお題を見てふいに思い出した。大阪の泉州の「村雨」と和菓子は美味しい。
どんなお菓子かというとここにも載っていた。
ここにも書かれている「塩五」という店の名前は聞いたことがあったけれど、そうか商標登録しているのか、でもそんなことは知らなかったのか気にしてなかったのか近県でもみなこの和菓子そのもののことを”岸和田の「村雨」”と呼んでいた。
岸和田というとだんじりとかだんじりとか清原とかだんじりとか…威勢のいい、強そうなイメージがあるけれど、食べたらあら、と思う
口の中でほろほろと零れるようにほどけていく、やさしい甘みの和菓子。
もともとのルーツだという時雨餅という名前は聞いたことがなかったけれど、さっぱりした風情、一見は素朴なこの菓子に似合った名前に思う。
繊細なしっとり感はそのぶん日持ちしないらしいし、日持ちが気になるならもうさっと買ったらさっさと持って帰っておうちで食べなはれ、
熱いお茶と一緒にほろほろ頂いたら、しつこく残らない、でもふと思い出してまた食べたなる、どっかへ行く時にもそやついでにお土産にもしよか、って思うかもしれない。
そんなさらっとあんまり気張らへんけど、何べん目でも思うより食べたほうがうへへへへ…って美味しい和菓子。
おすすめにあまりなってない…でも、うんすすめたいというより関西でも「えー、なに?知らん」っていう人多かったので、今は何でもどこでも買える機会も増えてるしどうなってるかわからないけれど
とにかく「村雨は美味しい!」って言いたかった…だけかもしれない。