see the new year in
トンネルを抜けると
…トンネルを抜けても、が正解かもしれない。
そこもかしこも雪、雪、雪でした元日。色を見かけると思わず、ハッ、っとするくらい、どこもかしこも白黒で、空ときみとの間がない。
どこまでも覆われたような空らしくない空から、びょお~びょお~と音を鳴らしながら、風と雪が降ってくるというより吹いてる。吹き続けてる。
車が停まっても横殴りに吹雪いて、一見軽そうな雪に見えるけれど、舞って消えることもなくどかどかと見る見る積もっていく…
少し町のほうへ行ったらましかな…と思いきや
街中の街路樹も雪の花が咲いたような有様でした。
お正月らしい色々、お節やお雑煮作ったり食べたりお年玉を奪われたり双六をしたり…それなりにしたのに、いやよく降った、雪が多かった、ことしか記憶に残ってないような気がしているような新年…
別に雪国に旅したわけではなく、ただただ初詣などに出かけただけでしたが、このカラーなのにモノクロのような、色のない世界の写真が新年早々続くと思います…
景山民夫だったか中島らもだったか…東西の文化の違いみたいな話から、北へ行くほど無口になって…みたいな話になって、雪かきしながら冗談なんか言って笑ってたら死んじゃうからじゃないか、みたいなことを書いてたような気がするんだけど
大変とかなんとかの前になんとなく、あまりに降ると言葉を奪われるような気はする…別にみんな暗い顔して雪かきしてるわけでもなく、ふつうに「やぁ」と顔合わせば笑顔も出るんだけど「雪多いの」「ご苦労さん」くらいしか言うこともない感じ。
もしかして圧倒されちゃうのかもしれない、なんていうか逆らいようもない、この感じ。
ということで自然の圧力にいつにもましてぼーっとしてはいますが、写真はこのようにどうしようもなく寒々と、光がないのでしょうがないんだけど暗いなと自分でも思う写真ばかりになっておりますけれども、人々は健やかに、私もごく普通に、猫もそれなりに、あぁ新たまったなぁと新しい年を迎えております。
新春と名ばかりでなく、早く春が来るといいですね、と早くも思いつつ…
*ほかのブログさんを読んでいて「おぉ」と気がついたので、急遽足しておく。