猫を積む
名月は真ん丸でした。今年は雨で七夕も花火大会もなかったので、季節を見られてよかった。
映画化もしてたけどドラマ化もしたよう。
それで本屋にドラマの帯つきで平積みになってたの、今ここで発見したのがウソのように、もう最初から買うと決めてたみたいに手にとっていた。
ホントはこれを買いに行ったんだけど
そしたらこれも目について
結果的にこの3冊を積み上げていた。猫にやられたのか角川にしてやられたのかわからないけれど。
amazonの画像は全体的に白飛びしているみたいだけど、どれももう少し、まねき猫といい色合いがじわっといいです。昔の灯りのような黄色がかってて。
グーグーは以前ちょっと見ただけ。ほとんど読んでいなかったし、映画も集中力のない時期に見たので全体的にどうかはわかりませんが、映画でキョンキョンが病院へ行ってからのあの辺りの感じ、大島弓子だなぁと思った。
大島弓子は最初そんなに好きじゃなかった。というより、なんとなくふわふわとして、白いエプロンじゃなくてもリボンやヒラヒラの似合いそう、家でもやっぱりふわっとした感じの愛らしいお母さんと3時になったらおやつに手作りのケーキやお菓子を食べていそう…そんな女の子でないと好きと言ってはいけないんじゃないだろうか?と
仮面ライダーが好きで、自転車に乗れる何とかちゃん人形というのを祖母が買ってくれたのにどうしてもそこに仮面ライダー人形(フィギュアというような精巧な感じでなく、わたるくん人形がライダースーツ着て仮面被ってるようなの)を乗せたくてウズウズして我慢できなくて、乗せようと色々してるうちに壊してしまって叱られたり
千葉真一に会ってモジモジしていたら「どうした、恥かしいのか僕は?」と言われてたような私は、好きになっていいんだろうか?と思っていた。
床屋の前のあれみたいにねじれてクルクル回ってたんだと思う、小学生なりのセクシャリティとか自意識のようなものが。
線と余白の間にあるようなもっと色々なものに、いつの間にか普通に好きになっていたけれど
好きなのは色々あるけれど「つるばらつるばら」
ぼくはよく 母をつれて その夢の家さがしをした
母はけっこう その散歩を楽しんでいた
だけど 夢の家は どこにもなかった
子供の頃から繰り返し幾たびも夢に見る、垣根のバラのある家とその家に暮らす男性を捜し求める継雄くんの話。
夢に憑かれたような継雄とその家族の人生が、奇妙でファンタジックで、だけどせつなく胸苦しくて大変だったり、一生ってなんだろう?と思ったり(大き過ぎる問いなんだけどね…)
このバージョンだとどうだったか忘れたけれど、白泉社のほうの文庫だと一緒に収録されていた他の話といい、「ベンジャミン・バトン」という映画を見た時、どこか少しこの本の読後感と似ているような気がした。
グーグーはちょっとだけ読んだ時に、楽しさとせつなさが良かったです。猫に限らず生き物のこと、一緒に暮らしている気持ちをしみじみ感じるんじゃないかなと。
何巻かあるマンガって読む前からくじけそうになっていたんだけど、本自体も数年読めていなかったのが少しは読めるようになってきたし、これは薄いエッセイコミックだけどまた続けて読んでいきたいなぁ。他にも読みたいマンガも出てきたし。
9月は検査だなんだで待ち時間が多いから退屈しのぎと没頭してよけいな事考えないようにガリガリ本に喰らいついていこうと思う。むしゃむしゃ。(食べたらアカン)
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