六月に雨が

You should take your umbrella.

差不多

 

 

 

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カメラが来た。 

 

カメラは自分では来ない。ガメラじゃないんだから…と書こうと思ったら「画布良」と変換されたので驚いたのだけれど、古代の壁画か何かに書かれてそう…

ガメラが現れて何だあの怪獣は?!って大騒ぎになってるその同じ時刻、古代遺跡を発掘調査していた考古学者の教授とその一団が、奇妙な亀の怪物の描かれた壁画と文字を発見…とかくだらないストーリーが勝手に思い浮かんでしまった…

 

新しいカメラを買うなら、当然最新型の…と思う人もいるかもしれませんが、新しいものは色々進化して中身も更に良くなったいいもの、なのかもしれないけれど、そのぶん使い方も新しくあれこれ変化していて、色々また覚えるのがもう…すぐめんどうくさがる脳が旧型なもので

前のと出来るだけ同じ使い方の…と店員さんに言うと、じゃあ同じシリーズの、これなら使い方もほぼ一緒でナンチャラがカンチャラになっただけです、というちょっとだけ新しいのにすることになって
昨日とりに行ってきた。

 

 

子供が子供の頃…小さかった頃に、キューブだ、64だ、とゲーム機が進化しても、新しいのを開封するなりすぐに接続してすぐに遊び始めるのを見ていて、え?説明書も見ないの?直感的にすぐわかるんだ…子供らしい柔らか脳なのか、好きなものだからなのか、ゲーム機っていうものそのものが生まれた頃にはもうとっくにあった世代だからなのか…どれにしたってこの機械に対するスムーズな対応力は私にはないなぁ…と思っていたのだけれど

 

ハナから諦めているという機械全般に対するやる気の無さの問題かもしれないけれど、でも私にはこれくらいがちょうどいい、そういうことで、えぇカメラは一応新しくなったんですけど、機能もさほど変わっていません、ということは撮った写真もそれほど代わり映えしてない。相変わらずでなんだかすみませんとなぜか思いますが、秋のバラが雨に濡れていました。

5月のバラと違って心なしか寂しげに思うのは気のせい。

 

 

差不多、広東語だと差唔多、それほど差がない、同じようなもんだ、という中国語。普通は好きな言葉というと、ことわざ的なものや座右の銘のようなものを言うんでしょうが、なんだか言葉の響きが気持ちにしっくりくるようで好きになってしまう単語というのがあって、あとほら漢字を見ればすぐなるほど!というストンと腑に落ち具合もポイントかもしれない、覚えやすい言葉。

 

 

夕べは香港の学生側代表と政府側代表のようやく実現した対話をデイリーアップルのyoutubeでの中継ライブで見ていて、中継は字幕無しだったのだけれど、動画ページで見ている人たちのチャットがダーッと滝のように流れるのを目の端で、追うつもりなくても入ってきて追いかけてしまって、目が更に疲れた、視覚がまだグッタリとしているよう。

学生側の話になると「好」「好波」とか、褒め言葉、応援とかがダーっと流れていたかと思うと、政府側の話になった途端罵詈雑言…というのはまぁ分かる気もするんだけど気持ち的には

だけど両者各5人ずつの代表が来てるのだけど、一言も発言をしないという、そういう役割なのかは知らないけど、何も、一言も言うてへんで、ただここに居るで、みたいな政府側の席次は5番目の男だった劉江華、という人については罵詈雑言じゃなく

誰かが「劉江華どこ行った?」とか言い出すとダーっとみなさんスゴイ勢いで江華、劉江華、劉江華、江華…立て板に水のようで、あぁこの人はもしかして香港ではネタのような人なのか、大人気だな…とそこじゃない、と思いつつ

「劉江華食花生」劉江華は、ピーナッツ食べてる=高みの見物か、というような俗語の言い回しとかが妙に頭に残ってしまった、どんだけ劉江華なの…と笑ってしまったのだけれどそれはともかく

広東語の会話を中文字幕なしじゃわからない、追いかけきれるわけでもなかったけれど、政府側のよく喋っていた男の人の表情に、あぁ、文化や言葉が違っても

会話だけれど会話じゃない、喋りながら見えない壁を目の前に築き上げてるみたいな、私はこれを伝えます、相互に喋るという形式はとっているけど、あなたが何を言おうと私はあらかじめ私の中ではこう話すと決定されていることを口にするだけです、…そんな話し方をしている時の人の顔って、ほんとそんなに大差ないんだなぁ、どこの人でも同じなんだ…ということを物凄く感じる「顔」表情だったことが、印象的だった。

話の内容はもちろん大切だと思う、語学に堪能な方が訳してくれたものを無償で読ませてもらっているのは本当にありがたいことだと思っているのだけれど、あの表情のない表情から伝わってきたものに

だから内容すべてまで理解出来なくても、後で文字だけになった記事を読んでいただけなら伝わらなかったかもしれないことを、やっぱり見てよかったのかもしれない、目は疲れたけど…と思う。

 

 

憤った、というような話ではないです、私が憤るのは違うと思うし。ただライブで見ていて何ていうか、感情がないからじゃなくてたぶんあるから、別に政治じゃなくて、例えば過剰に強引なセールストークの人でも

ただ言わなければいけないと自分が思ってることだけを滔滔と口に出す、って自分の人間性を消して、表情も消すか、消える。そうならないと出来ないのかもしれない、セールスの人は無表情と逆だけど同じ笑顔を貼り付けているけれど、そうやって口だけが滔滔と動いてる時って、だけど誰でもホントにこういう風に、同じに表れるんだなぁ…というようなことを思ったよ、という話。

 

固いアスファルトの上で毎日キャンプなんてことをもう一月近くにもなるし、発展的に終了できる日が早めに来ればいいなと、それまで身体壊さないように…と思うけど

こちらは何だか今日はスゴイ風、ピープーどころじゃない、風に押されてズズって足が止められる、もう寒太郎が来てしまった?いきなり力強いな寒太郎…ほんとは金太郎じゃね?と思う吹きすさびっぷりなので、なおそう思っちゃうのかもしれません。 

いくら香港だってもう朝晩冷えるだろう、10月ももうすぐに終わりに差し掛かってることだし。だけどこの北風は…
まだちょっと、早いよ寒太郎…

 

 

NHKみんなのうた絵本〈3〉北風小僧の寒太郎/サラマンドラ

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