下午的一齣戲
江蕙 -【遠走高飛】專輯 『下午的一齣戲』 官方完整版 Official MV
もともと陳明章の曲なんだけど色んな人が歌ってる台湾の民歌フォークソング。Official のは台語天后(台湾語歌謡の女王)と呼ばれる先日引退したチァン・ホイ二姐のバージョンのみだった。
暑いなァ、とついイラッとしてくるのを鎮めてくれるような気がする曲。
”一齣戲”は一幕芝居のようなものかと思う。
陳三五娘という、古くからあるお芝居の一幕を見ている暑い日の午後、空の色はだんだんと暗くなり、暗雲がゆっくりとやってくる。
そして落ちてくる細々とした雨。
一陣の、とあるので通り雨のように一頻り降ったら上がりそうな、陽射しが向こうに透けて見えているような雨なのかもしれない。
ただ、糸のようだった雨脚は強くなり、大きな雨粒が舞台を覆っている屋根の上に音をたてて落ちてくると、芝居を見ていたおじさんは慌てて走り去り、
午後の芝居を見ていた人はみんないなくなる。
銅鑼の音だけがただ響き、舞台の下には誰の声もなく、舞台の屋根にはただ打ちつける雨だけ…
陳明章らしい素朴な情緒、郷愁を覚えるメロディーに、台湾語の響きが柔らかく、場景が静かに優しくのんびりと語られているようで、
陳明章の歌い方も味わいがあるけれど、江蕙の繊細な歌声もいいなと思う。静かに優しく染み入る、穏やかに午睡を誘う子守唄のような気もしてくる。
周華健もアルバムの中でこの曲を歌っていて、私は好きだけれど、同じ陳明章作の大ヒット曲「流浪到淡水」を歌っていた金門王&李炳輝のお二人に「台湾語もっと勉強しないとね」というようなことを言われていたのをどこかで読んだような覚えが…
ネイティブでないとその違いは「ちょっと違う?」くらいにしかわからないけれど、さすがに香港出身の華健に台語の歌は、ちょっと難しかったのかなと思う。
陳明章の歌っている「思慕的人」はあった。
陳明章 Chen Ming-Chang【思慕的人】Official Music Video
ウォン・カーウァイの映画「天使の涙」で流れているのはこの曲をチー・チン(齊秦)が歌ってるバージョン。最近も映画音楽に使われていたり、1950年代から色んな人に歌い継がれている台湾の名歌謡曲だそう
どうして行ってしまったの愛しい人、どうか私のもとへ戻ってきて…という歌だけれど、どの人のバージョンでもそんなこってりはしてない、どっちかといえばわりとあっさりと歌っているのに、訴えかけてくるところがあるような気がする歌。
「流浪到淡水」も大好き、いい歌だけど他のが飛んでしまうようなインパクトある&早くも一杯ひっかけたくなるかもしれない(歌詞に出て来るのは焼酎で、台湾で日本のビールのコマーシャル曲として大ヒットした)曲でもあるので、過去記事だけ貼っておきます。
先週の日曜から、予報では雨、雨と出ては消え…いっこうに降る気配もなくむわんと暑さが増すばかり…調子のよい願いだけれどさすがにそろそろ一雨、適度な湿り気が欲しい。この週末はもうちょっと人体にもやさし目の気候になるといいですねぇ。
あ、そういえば、汗が大変という記事をいくつか拝見したんだけれど、汗っかきの人は汗をあんまりぜんぶきれいに拭いて、肌を乾かし過ぎてしまっても、身体が体温調整しようとしてよけいにまた汗をかくそうですよ。
ちょっと湿り気が肌に残るくらい、 だから乾いたタオルなどより、ウェットタオルとかで抑えるくらいのほうがいいという話をちょっと小耳に挟んだので
絶対とは言えないけれどダメもとで、よかったら一度試してみてください。