読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

六月に雨が

You should take your umbrella.

狂舞派

 

狂舞派|特集企画《Special Focus on Hong Kong 2014》|第9回大阪アジアン映画祭

狂舞派 / The Way We Dance | 上映作品紹介 | アジアフォーカス

 

爽!

 


《狂舞派》終極預告片

 

 若者向きの映画かな?と思いきや、心揺さぶられた。
クレイジーなまでに踊らずにはいられない人々。

 

例えばドニー・イェンのアクションが見ているこちらの体にビリビリくるように、ダンスが、映像が、響いてくる。

 

ダンスに賭ける青春、と言えばそうなんだけど暑苦しさは感じなかった。

主人公・花(チェリー・ガン)の天真爛漫な笑顔に象徴されているような、根っからこんな子たちに見えるからかしら。

 

 豆腐屋の看板娘の花は、家業を手伝いながらも頭の中はダンスのことでいっぱい。憧れのダンスチームBombAのある大学に合格すると、新入生勧誘会で見事なパフォーマンスを見せ、期待の新星として入部するが、レベッカに皆の前であからさまに笑いものにされ、堪えきれず怒りのまま衝動的にBombAから去ってしまう。

 

「きみにはものすごく天賦の才がある」と花を追いかけていた変人・リョンに誘われるまま、「太極拳同好会」に入ると、伝統舞を見せる慈善活動や、少年刑務所へ指導に行ったりの日々の中、徐々にリョンを知り、惹かれあう二人。

 

その頃BombAはライバルチームにボロ負け、呆れたレベッカは去り、壊滅寸前になっていた。救えるのはきみしかいないと懇願され、リョンには言い出せないまま練習に参加するが、争いに巻き込まれ足を骨折してしまう花。全治2ヶ月。もうダンス大会には間に合わない。しかし車椅子に乗った花の前にライバルチームRooftoppersが現れ…

 

あらすじだけ見るとありふれた青春ものに思うけれど、スピーディーにテンポよくリズムに乗って、いきいきと躍動する彼らにあっという間に魅せられていた。

 

あらカワイイお母さんと思ったらグロリア・イップ(葉蘊儀)だったり、刑務官で太極拳の師父・ビヨンドのポール・ウォン(黄貫中)も出演。

その他はみなまだ若い、この映画で一気に跳ねたという新人の子達で、初々しいのにしっかり自分達の映画を作り上げてる。

 

 

花の能力の高さに最初から気付いている二人の男。

ライバルチームRooftoppersのリーダーと、もう一人は変人リョン(ベビージョン・チョイ)

花の動きに太極拳の才能を見出し、やがて…という変人役でもスマート。普段の様子など見ているとベビージョン、ってかわいい芸名がぴったりのスイートな男の子に見えるけれど

チョウ・ユンファがこの映画の彼を見て「周星馳の接班人だね」と言った”という記事を読んだけれど、確かに「役柄としてはコテコテの変人」だけど、超プラス過ぎるくらいの役柄に、押しの強すぎないソフトさがちょうどよい。

 

ライバルチームもただ主人公たちを引き立たせる為の存在ではなく、花の才能に最初から気付いていたリーダー(トミー・ガンズ・リー)の言動は、クールだけれどシンプルで直接的で説得力に圧倒される。ちょっとこの説得力はズルイと思うけれど、そう言わせないくらい映画全体に溶け込んで、彼もまたテーマを体言する一人というのが伝わってくる。

 

花が憧れるBombAのリーダー・デイブ(ロックマン・ヨン)も一見チャラっと見えるけれど、ライバルチームRooftoppersに手ひどい負けをくらって嘲笑を浴び、大きな挫折を味わっても、それでもダンスが止められない。

花に意地悪をするレベッカ(ジャニス・ファン)だって、独自の情熱、夢があり、心の底から踊らずにいられなかった。

 

主人公だけに話が収束してないというか、プライドをへし折られるのも、クライマックスシーンへ繋ぐグッとこさせる役割も花ではなく、けれど狂舞というテーマが彼女を、その情熱を中心に広がって花開いていく。

 

 

クライマックスのダンス大会では、全てがダンスによって物語られ、ダンスと映画が融合しきっているのが素晴らしく、青春ものでジーンとするようなタイプでないのですが、グッと胸が熱くなった。

 

 

主人公の花はキュート。八重歯の懐っこさがやけにカワイイ親しみやすさ。豆腐屋の娘で崩れやすく柔らかい豆腐を扱っているからバランス感覚が…というのはなんかもう、藤原さんちの…と重なるのもあり、豆腐が偉大なのか?という気もしてくるけれど

伝統的なものに「うへぇ」という子だったのが、伝統的な太極拳を薦めるリョン(ベビージョン・チョイ)と出会い、それが…とダンスにも発展していくのもナイス。

 

 

一見らしくない(知らないだけの話なのだけど実際には)映画に思ったけれど、躍動している人たち、なら映像も躍動していなくては。そんな映画での肉体の動き、撮り方、身体感覚は香港映画ならではのような気がした。

だけど見えてくるのは今までの香港映画とは違う世界。突破して新鮮。

 

エンドロールでのけっこうな練習風景を見ていると、彼らが単に素のままではなく、打ち込んで作り上げたことがわかって、それに拍手を送りたくもなるけれど、見て欲しいのは努力じゃないという感じ。

 

 


DoughBoy feat. Shimica黃宇希 - 狂舞吧 (電影狂舞派主題曲) 官方MV

 

狂舞派 2013年 香港 

監督:アダム・ウォン(黄修平)

出演:チェリー・ガン(顏卓靈)ベビージョン・チョイ(蔡瀚億)

ロックマン・ヨン(楊樂文)ジャニス・ファン(范穎兒)

トミー・ガンズ・リー(Tommy "Guns" Ly)

  

 

The Way We Dance 《狂舞派》 | Facebook

 

 

トミー・ガンの日本語訳つきのインタビューがあったので

 

Tommy Guns (Renegades/ILL-Abilities) Interview in Tokyo |「It’s all about being creative.」-「大切なのは、つねにクリエイティブでいること。」 | RAW SKOOL OFFICIAL

 

 

 

 関連する記事

 

広告を非表示にする